NetBSD/mac68k

Old Mac = 68k MacでUnixといえば, これしかない! もともとはMacBSDと呼ばれていた歴史あるポート。世界的に見て異様に日本にユーザが多いポートなのです(たぶん)。

68k Macintoshとは

モトローラ680x0シリーズをCPUとして採用した最初の「パーソナルコンピュータ」。Apple ][とは全く異なり, 「それだけで全てが出来ること」を目指していたと言われる。MacOSは机の上を模したデスクトップを持つGUIを採用し, MacWriteとMacPaintというアプリケーションが標準添付だった。現在でもGUI操作画面のことをデスクトップと呼ぶことが多いが, これはMacintoshから始まったことと言えよう。
初期の一体型は搭載メモリ量から128kMac, 512kMacなどと呼ばれ, Macintosh PlusからはSCSIが標準装備されるなど拡張性も加えられた。コンピュータ工業デザインに優れたものが多く, いまだに愛してやまないユーザ多数。最初の32bitモデルMacintoshII (68020搭載)以降セパレート型が主流になるも, その後伝統のボディに身を纏った一体型のSE/30も発表される。ただし, 販売停止後に人気が出るという歴史は繰り返され, 中古市場ばかり賑わっているのは歴史の皮肉。Xを使おうとして初めて1ボタンマウスの悲しみを味わうことでも有名。

NetBSD/mac68kって?

もともとはMacBSDとよばれ, バージニア工科大学の人がMacintoshIIにNet/2 & 386BSDを移植し始めたのが最初。その後, NetBSDプロジェクトに合流, 現在に至るという歴史あるポート。old MacでFreeUnixといえば, 長らくNetBSD/mac68kしかなかった。このためにユーザ数が多いのはもちろんだが, Macintosh人気が強いここ日本ではNetBSD/mac68kを扱った広文社刊の書籍をきっかけにユーザ数が拡大し, 翔泳社刊の書籍で急増した(らしい)。書籍5冊, (JNUG運営の物を除いて)メーリングリスト3つという状況は日本特有の状況と思われる。
特徴としては, NetBSDのきれいな設計によって? 他680x0系ポートとバイナリ互換がよくとれており, Releaseされたインストールバイナリはほとんど共通という点があげられる。しかし最大の特徴は, やはり68k Macintoshで動作すること自体であるという話もある。

こよなく68kMacを愛するユーザの弁

まっくほしー, でも高すぎるぅー, てな人がトラウマ抱えて大きくなり, ゴミ捨て場においてあったのを見つけてしまい, 気づいてみると持っていた, というのはいいが, 世はPowerPC一色となり, 最新MacOSのサポート打ち切り, 改造するにも勇気も技術もない, MacPowerもうらめしい, 愛だけではさわってやれない, 置いてやれない, 徐々に火入れは遠くなり, 家族の目は日に日に厳しい, そんな時にNetBSD/mac68k, UnixというOSの遠い憧れ, 漢字Talkとの苦渋の別れ, ブートするのにMacOS, インストールするのにResEdit探し, コンソールは虫めがねといっしょ, startxで1ボタンマウスの悲しみ味わい, 日本語よみかきまでの苦心惨澹, X_LOCALEまでの遠い道のり, カラーXサーバまでのさらに遠い道のり, cgi実行するだけで数秒遅れる, mozillaを起動するとン時間かかる, なんでバイナリのgimpがあるんだ, そんなこんなで可愛いMac, いつしか家族はア然ボー然, それでもsambaもnetatalkもあるぞ, v6だってOKさ, そのうちPowerBookも仲間だよ, そうさわたしはNetBSD/mac68k !!
 

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