NetBSD/playstation2
PlayStation2本体の発売元であるSCEより2001年4月に発表され,
同6月に発売されたPS2 Linux
Kit。その発売1ヶ月後にはNetBSDが起動するようになっていた。嗚呼,
素晴らしきかな, NetBSDの移植性。
Playstation2とは
全世界で累計3000万台を出荷している本体についての詳しい説明は不要であろう。その本体に専用のハードディスクやLANアダプタを接続して使う。キーボードはLinux
Kitに付属しているが,
汎用のUSBキーボードが使える。残念なことにNetBSD的にはieee1394コントローラが見つかっていないので,
こちらは使えない。
専用のDVD-ROMを起動するとメモリカードの中に入っているプログラム(カーネル)が読み込まれて実行される。つまり,
NetBSDを起動するにはLinux Kitが必要である。
NetBSD/playstation2とは
実はPlayStation2に使われているMPUのEmotionEngine(MIPS
R5900コア)には不具合があり,
少なくともそれを回避するためにカーネルの作成には専用のコンパイラやアセンブラが必要である。しかし,
これらはLinux Kitに付属しておりGPLとなっているので,
特に問題にはならない。また,
EmotionEngineが持っている浮動小数演算器は単精度のため,
NetBSDではカーネルで倍精度の浮動小数演算をエミュレートしている。
これらカーネル内での仕組みにより,
他のmipselアーキテクチャで動作するNetBSD(具体的にはarc, cobalt, hpcmips,
pmax)のアプリケーションの多くは, そのままplaystation2で動作する。
現存するmipselアーキテクチャのポートとしては最速だという噂もある。
利用者の声
SONY製品好きです。部屋にはPlayStation2以外にNTSCモニタ(チューナが無いのでTVと呼べない),
ビデオデッキが2台, 液晶プロジェクタ, DVD-Videoプレーヤ, DVカメラ,
PC用モニタがあります。現存するだけでも100万円以上つぎ込んでます。
壊れやすいとか色々言われますが,
新しく買い換える口実だからそれで良いのです。(笑)
(編注: あのー, NetBSD/playstation2利用者の声はどこに・・・・)